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室内土質試験

 室内土質試験は、調査地の地盤の物理特性・力学特性等を把握するために行います。
 物理試験は、土を分類・判別したり、土の状態を表わす基本的値を把握するための試験です。一般的物理特性値は、表−1に示すとおりです。

表−1 一般的な物理特性値

土粒子の密度 土粒子の密度は、土の鉱物組成により異なり、密度の高い鉱物を含んでいるほど高くなり、有機物を多く含む土ほど低い値を示す。一般の土は2.6〜2.8g/cm3程度の値を示す。
自然含水比 自然含水比は、土の圧縮性や強度特性などと関係が高く、含水比が高ければ強度が小さく圧縮性が大きいことが予想できる。一般に、礫質土は10%程度、砂質土は10〜30%程度、粘性土は30%以上の値を示すことが多い。
粒度試験 粒度試験は、土を分類する際の基本的試験であり、その結果を利用して土を、礫質土・砂質土・粘性土などと定性的に分類することができる。
液性・塑性限界試験 液性・塑性限界試験は、土の力学的性質と深く関連しており、土の現在の状態(安定度など)を把握できる。液性限界が大きい土は圧縮性が大きいことが、また塑性指数が大きい土は粘性が大きいことが予想できる。
湿潤密度 湿潤密度は、土の組成状態により異なり、一般に、粘性土は1.6g/cm3程度、砂質土は1.8g/cm3程度、礫質土は2.0g/cm3程度の値を示す。

 一方、力学試験は地盤の破壊問題、沈下問題、地下水問題、締固め問題等を検討する際に基本となる設計採用値を把握するための試験です。
一般的には、ボーリング調査等により乱れの少ない試料を原位置で採取し、その試料を対象に各目的に応じた試験を行います。


乱れの少ない試料
圧密試験実施状況


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