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斜面崩壊に対する対策工設計
斜面崩壊が発生した場合には、ボーリング調査等により斜面崩壊の発生機構を明らかにした上で、対策工を検討する必要があります。
<集中豪雨により崩壊した斜面例>
日降水量165mmの集中豪雨により盛土内の地下水位が上昇し、盛土地盤のせん断抵抗力が低下した結果、すべりが発生したものです。このすべりはほぼ旧地形面に沿って生じたもので、すべりの深さは最大9mとなっています。
対策工としては、敷地境界上の制約のある区間についてはブロック積擁壁+補強土壁工法とし、制約のない区間については安定勾配法面+のり尻にふとん籠を設置することにしました。
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<過大な土圧の作用により擁壁が崩壊した事例>
擁壁崩壊形状は、擁壁の足元部分がすくわれた状態ではなく、擁壁天端部分が転倒しています。また、擁壁崩壊部の法面の土圧は、擁壁が崩壊しなかった法面に比べ6〜9倍の土圧が作用することがわかりました。したがって、対策としては、崩壊部の法面勾配を緩くした上で、重力式擁壁を用いることにしました。
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